レンタルメンタル

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材料の仕入れ部門との確認。 製造部門との計画確認。 研究室への成分表依頼。 成分表の印刷とパッケージの資材調達。 取引先への商品と売価提案、発注見込み等の商談。 物流との配送確認。 まだまだある。これを9日後の年末商材決定会議迄に済ませなければ、他のメーカーとのお節料商材販売開始と足並みが揃わないどころか、やっと掴んだ大手スーバーのPBの権利が失われる。 俺は机に突っぷし頭をかきむしっていた。 「な~にテンパってんのよ!早く動きなさい!」 「急にそう言われても何からすればいいんだかさっぱり……」 そこに背後から申し訳なさそうに俺を呼ぶ声がした。 「人事厚生部の者です。宮部敦夫さん、ワクチン接種証明書のコピーを提出していただけますか?」 久しぶりに聞いたか細い女性の声だ。 「あっ、すみません急いでコピーします」 俺は目をしばたたかせながら鞄に突っ込んだ接種証明書を出した。その時、机の上に折り目の間から何かがパランと落ちた。 ん?ブルーのカードだ。何も書いてない……何だっけ? 原口部長が怪訝な顔で見ているのを横目に俺は急いでコピーをし、証明書を渡した。 また二人きりになると部長の機関銃が発射した。 「やり遂げられないと思う奴はイメージがわかない!イメージがわかない奴は計画も立てられない!計画がなければ実行出来ない!実行しなければ成功しない!だからやり遂げようと思わなければ成功しない!」 「えっ?」 「チャンスは何度も来ないよ!これがあなたのチャンス、何を使っても、誰をの力を利用しても必ずやり遂げて成しとげなさい!」 そう言われても…… デスクの上にさっき落としたカードが目に入った。表面裏目をヒラヒラと見たがやはりわからない。PCのカードリーダーに差し込んだ。 画面に映し出されだ文字は……。 ――――レンタル·メンタル―――
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