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「褒めてよしよししてくれたら許す」
「僕の為に作ってくれてありがとう、よしよし」
僕よりも数10センチ大きい五月の頭を背伸びして撫でた。
「許す…ほら、食べよう」
「うん…」
後ろからまた抱き締められて一緒にリビングに行きフローリングの上に敷いたふわふわのマットの上に座った。
先程の不機嫌はなくなり、鼻唄を歌いながら五月はキッチンとゆうほど大きくはない料理スペースに行きグリルを操作した。
机の上には白ご飯に味噌汁、そして僕の好きなポテトサラダが2人で買った食器に盛られていた。
"そうだよ…ここまでしてくれてるのに"
冷蔵庫に入っている消費期限が今日までだったはずのお肉を思い出して冷蔵庫に目を向けた。
"美味しそうなお肉がたまたま半額で最後の1つだったんだよな…それを言ったら五月も嬉しそうに楽しみだって言ってくれて…"
そこまで考え、はっとして頭を軽く振った。
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