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僕より少し小さい身長の彼女が僕の首に手を回し、上目遣いをしてくる。
いつものパターンだ。
「か、ら、か、わ、な、い」
彼女を引き剥がし呆れたようにため息をついてみせた。
「きゃはは!怒られちゃった!それじゃあ瀬川さんまた!彼氏が待ってるんで!」
「うん…また」
嵐のように過ぎ去っていったあの子は彼氏がいるのだ。
いつもお決まりのようにからかってくる鈴木さんにうんざりしながら自分もあがろうと上に着ているコンビニの制服を脱いで荷物を肩にかけた。
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