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組を仕切っているのは、おじいちゃんの五十嵐国光。
息子夫婦である私の両親は、まだ私が幼い頃に事故で死んでしまった。
それからずっと、おじいちゃんが私の保護者だ。
そして紺炉は、彼が17歳とかそこらの時に、おじいちゃんとお父さんが助けたことがきっかけで組の一員になったらしい。
ちょうどその頃私が誕生し、そこからはずっと私の世話係をしてくれている。
ちょっと恥ずかしいけど、オムツだって替えてもらっていたし、小さい頃は一緒にお風呂も入っていた。
眠れない夜は一緒にベッドに入って、私が眠るまでトントンしてくれて。
私と紺炉は17歳差。
そしてまもなく18歳になる高校3年生の私には、縁談の話が舞い込んでいる。
昨日おじいちゃんからその話を聞いた時、私は驚きのあまりフリーズした。
答えはもちろん
〝致しません!〟
の1択。
だけど一応返事はまだ保留。
おじいちゃんは私のしたいようにすればいいと言ってくれた。
だから、今私が部屋に引きこもっているのは、突然の見合い話に反発しているとか、そんなマンガやドラマでよくありそうな理由じゃ、ない。
何もかも、こうして今も部屋の外から話しかけてきている紺炉が悪い!
そんな私たちの関係がおかしくなったのは、いや正確に言えば紺炉の態度がおかしくなったのは、私が中学を卒業するくらいからだ——。
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