第 2 章

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そして俺は味の感じない寿司を食べながら、先程の続きを読んだ。 「えっと……… お約束下さい。…1つは、与えられた職務には責任を持ち、最後までやり遂げること。 もう1つは…」 まぐろを頬張ろうとした俺の箸が止まった。 「我が社の存在を第三者に知られてはなりません。……これらのルールを破られた場合、厳しい罰則があります。……は?」 第三者に知られてはって…、何でだよ? 意味分からんけど… 意味分からんけど、金はいいからな…。 その他の書類には、銀行口座の記入用紙が入っていて終わりだった。 「え…、こんだけ?」 ーブーッ、ブーッ、ブーッ! ? スマホに何やら届き、内容を確認する。 "T&Mです" マジか。何だかさっきから絶妙なタイミングで来るな。 "書類はお受け取りになられましたでしょうか? 早速ですが、記念すべき最初のお仕事のご案内です。 △△町のディスカウントストアーにて、軍手を購入し、◯◯公園のベンチの下に置く。 明日のpm21時までが期限となりますので、宜しくお願い致します。" 「ん?、え?、これが仕事?」 俺は思わず声に出した。
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