第 2 章

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次の日、俺は拗ねたままの未琴を保育園に送り届けた後、早速仕事に取り掛かった。 まずは、指定されたディスカウントストアへ車で向かう。 割りと距離が遠く、ナビを見ながらでなければ分からない。 「これからいつもこんな感じなんかな。さらにもっと遠い場所、例えば隣県やそれ以上の場所を指定されたりとか…。それだとちょっとな~。」 ブツブツ言いながら車を走らせ、店に付いた。 中へ入り、軍手を探す。 「軍手、軍手…………、あった」 1つ取りサッと会計を済ませた。 次に行うのは、指定された公園のベンチの下へこの軍手を置くことだ。 「マジで変な仕事」 しかも、その公園は俺のアパートの近くだ。 つまり、わざわざ遠く離れた店まで買いに行き、また家の近くまで戻るわけだ。 狐につままれた感じで、また来た道を戻った。
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