第 2 章

5/5
前へ
/22ページ
次へ
未琴の保育園の迎えが近づく辺りで指定場所の公園に着き、軍手を持って車を降りた。 会社の人がいるんかな? そう思ってキョロキョロ辺りを見回してみても、それらしき人物は見当たらない。 とりあえずベンチの下に軍手を置き、未琴の迎えもあるためすぐに車に乗り込むと、アクセルをふかした。 ブロロー… 「…………」 ガサッ ーーーーー 保育園に着くと、未琴は笑顔で駆け寄って来た。 「パパー!!お帰りー!!」 「ただいま!!」 どうやら機嫌はすっかり直ったようだ。 「お父さんお帰りなさい!ご苦労様です!」 いつも笑顔を振り撒いてくる、担任の菜摘先生だ。 「ただいまっす!てか、なんも大したことしてないんすよ~!ハハハっ」 「どんなお仕事なんですか?」 「え~っと、、買い出し?かな?ハハハ」 「そうですかぁ、お疲れ様です」 本当にこの菜摘先生は、親の俺にも無邪気な笑顔で良くしてくれる先生だ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加