第一話

1/1
前へ
/10ページ
次へ

第一話

「社長、大変です。また催促の電話です。」 「大変だな、鈴木君。これは異種格闘技戦でもやって話題作りをするしかないかねぇ」 社長と呼ばれたのは資金繰りに喘ぐプロレス団体の首領、ジャイアント鳥羽だ。 身長210cm、体重170キロの巨体である。特注の社長椅子に身体の重みを託して、悩ましげに会計帳簿を眺めた。 「とりあえずインフルエンサーの吉田くんにでも連絡してみるよ」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加