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怖がり
「僕は、君のことずっと信じてなかったよ。
人のことを信じられないんだ
信じるのが怖いんだよ。
誰だって、自分が一番可愛いだろ?
僕はその気持ちが人一倍強いだけで別に、変なことじゃない。
単純に怖いことに近づきたくないだけだ。」
『つまり、傷つきたくないってこと?』
「そうだよ。」
『でも…、そんなんじゃ何も始まらないわ。』
「はっ、何も…」
『え?』
「何も始まらなくていいよ!!
なんでみんな揃ってそういうふうに言うんだ!
それはお前が傷つきたくないだけだろって、
そんなに怖がってちゃ何も始まらない、楽しめない、素晴らしいものを感じられないって…
別にいいじゃないか!!!!
…、ほんとに、僕は別にそれでいいんだ。
傷つきたくない…、絶対に。
もう…、もう二度と傷つきたくないって思うくらい、今まで十分傷ついたんだ…」
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