作文「将来の夢」準備

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作文「将来の夢」準備

 ここで、僕の本当の将来の夢を書き綴りたいと思います。 僕は幼い頃から(と言っても小学生の高学年くらいからでしょうか)なるべく早く、楽に死ぬことが人生最大の夢です。 しかしまぁ、そんなことを言ってもリアルはそんなにうまくできていないわけで…。 楽に死ぬなら寿命が尽きて、寝るように死ぬというのが理想ですが、それだとなるべく早く死ぬという目標が達成できません。 では、自殺ではどうでしょう。 確かに早くには死ねます。 しかし、割と自分自身で自殺を調べたつもりですが、どれも苦しかったり、辛かったりでこれでは楽に死ぬという目標が達成できません。 こりゃまいった。 では、将来の夢は諦めるしかないようです。 何かを諦めるのには慣れているほうですから、諦めようと思えばこの将来の夢も案外すんなりと諦められるように思います。 しかし、そんな時にこんな考えに至ってしまったのです。 (僕は何かにつけてやたらと深いところまで考えてしまう癖がありまして…。) どうして死ぬのに目標などと言っているのだろうと、いや、こんなことすぐに気づくべきことでした。少し考えてみればわかることです。 そしてまた考えました。 これはあくまでも僕の主観で話すことになりますが死ぬというのは、不慮の事故に遭ってしまった人、人生に絶望した人に訪れるものなのではないかと思うのです。 ですから、僕はしばらく不慮の事故を待ちました。 まぁ、都合よくそれがあらわれることはありませんでしたが。 そりゃそうですよね。 次は人生に絶望してみようと思いました。 人生に絶望していればたとえ苦しくても、痛くても死んでしまいたい。 苦しみも痛みも差し置いてでも死んでしまいたいと思うのではないでしょうか。 これはどんなに楽で早い方法だろう!と、僕は感動するほどでした。 人生に絶望する方法など簡単です。 僕はもう既に半分、いや8割ほどは人生に絶望しているのですから。 では、人生の絶望への道。 それは、何もかも自分の外へと遮断してしまうことです。 自分に関わっているすべてのことをやめ、空っぽな自分を作りましょう。 そんな空虚な人生を送ったとすれば、空虚に耐えきれずそんな人生を絶望してしまえば、苦しみも、痛みも、気持ち良くすら感じられるかもしれません。 今気に入っている物も、場所も…。 遮断してしまうものをあげていこうと思ったのですが、これだけしか思いつきませんでした。 もう既に絶望するには十分空虚な人生にも思えますね。 しかし、困ったことが一つあります。 これは将来の夢をテーマとした作文です。 もちろん今書いていることは僕の列記とした将来の夢ではあるのですが、皆さんの目にはどう映ってしまうでしょう。 厨二病?可哀想な人?狂った人? まぁ、大多数が厨二病と判断するでしょうか。 (最近は厨二病の種類が増え、誰でも彼でも厨二病と言ってしまいがちです。) 僕はそのような目を向けられたくありません。 先生などから呼び出されて、説明しろだの、相談に乗るだの言われてしまったらどう言えばいいのかわかりません。 ですから、何か取り繕った将来の夢が必要です。 しかし、これが困ったことに全く思いつけないのです。 もし、本当の将来の夢をオブラートに包んで綴るなら【引きこもり】でしょうか。 まぁ、実際人生に絶望するために引きこもりの道を通るわけですから、あながち間違いではないでしょう。 いや、【引きこもり】と書くのもツッコまれないわけがありません。 では、【フリーター】とでも書きましょうか。 「コンビニのレジ打ちをするのが夢です。」 うーん、まるで小学生の低学年のようです。 それに、最近はレジ打ちもセルフになり始めています。 【フリーター】も理由がまともに思いつきません。これじゃダメです。 …。 あぁ、もう無理そうです。 此処で諦めてしまいましょうか。 こんな世界はクソです。
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