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〈日常〉
「あのさぁ!これじゃ出前と変わんねぇくらい金使ってんだけど。」
「うるさい!一生懸命にやってるのに!!!」
「あー、だから違うって、切り方こえーよ、猫の手!習わなかったのかよ!
あー、そんな力任せにすんなよ」
「もー、うるさい!!」
「教えてんだろ!」
「そんなのいらない!」
「はぁ?だって。
お前手だせ、ほらこんなにボロボロじゃん。
あぶねぇから、俺が作る。」
「いや、いいって」
「ダメ!お前はその手が綺麗になるまで台所立つの禁止な。」
「なんでーーーーー!」
「せっかく綺麗な手なんだからもっと丁寧に扱え。あとお前との料理で死人が出たら嫌だろ。」
「…はーい。」
ったく、何やってんだか。
トントンと手際よくやってできたのは
「えっ!今日ご飯とお味噌汁じゃない!!!」
「嫌なんだろ、あんなに言ってたから。」
「え、うん。そうだけど。どーしたのこれ?
お兄さんお味噌汁しか作れなかったんでしょ?
買ってきたの?」
「ちげーわ、作ったの」
「え!!!!すごい!!!!!
あのレシピに載ってたやつ?」
「あぁ、」
「一発で作ったの?」
「あぁ、」
「え、やば、すご。
お兄さんやればできる子だね。」
「なんだよ、その上から目線。」
「へへっ」
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