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それからといつもの仕事には更に活力が出た。
ふふん、私だって経験者なんだからっ!とは誰にも言えないが、、
流石に勘の鋭い平本は、
「女王様、また何か最近変わったな。いい事でもあったのか?」と突っ込まれ、また誤魔化した。
アメとの毎日は楽しい。
もう今では当たり前の様に裸でくっついて寝る。
それはセックスをしようがしまいが関係がない。
お互いの素肌の感覚を味わうだけで心地よかった。
鼓動を聞いたり、匂いに酔ったり。
たまに私から誘う時は
「ね?アメちゃん。いちゃいちゃしない?」と聞く。アメは、
「あけちゃん。いちゃいちゃしたい。」
と甘え声で言ってくる。
初めの頃は私はただのビビった人形であったが、キスをしたりアメの身体を触っているうちに、アメの吐息が熱くなる。
私で感じてくれているんだ。と思うとアメが私に優しく気持ちよくしてくれていた様に、私ももっとアメを気持ちよくさせてあげたいと思うのは自然な流れだった。
触ったり弄ったり、舐めたり、咥えたり。それはもう獣というよりコミニュケーションだ。その間、私は自分のしている行動よりも、それをする事によるアメの動きや感じかたや漏れる吐息。苦悩する様に喘ぐアメ。
これは可愛い!もっともっとしたくなる。
裸でまじわらないと見れないコミニュケーション。
そうか、獣になるだけがセックスじゃないんだね。
そんなこんなでアメとは八が月、、21の子がこんな33の女にいつまでも監禁されてる場合ではないのでは?理性が働く。
そんなもやもやの来も知らないで、アメは呑気に、
「ねっ!僕だいぶお仕事上手になったでしょ??」
とどや顔。
「う、うん。そうだね。それはいいんだけどさ、アメちゃん。でもね、21の君が33のおばさんの家にずっといるのは、流石にどうかと思うんだ。、、、分かるよね?」
切り出してみた。いつまでもセフレみたいな関係という訳には行かない。
「まぁーた、そんなつまんない事、、。あのね?僕前から言ってるよね?僕にはあけちゃんじゃないと駄目だし、まぁ多分いつかそんな事言われると思ってたんだ。だから先手を打ったよ。」
ん?先手?どういう事??
「あのね、僕ちゃんと両親に、ちゃんと付き合っている人がいますって。結婚したい位好きな人がいるって。言った。勿論歳の差や職業全部ね。反対したと思う?ふふっ、するわけないよ。だって僕の父は元AV男優さんなんだよ。あけちゃんの仕事内容にも精通してる。」
「ビックリした??んでも、僕がその手に全く興味を示してなかったから、今まで詳しく知らなかったけどね。初体験っていうのはほんとだよ。」
頭が整理できない、、アメ、いつの間に、、
「来週は僕の誕生日もあるし、あけちゃんの誕生日も近いよね。だから一緒に僕んちへ行こう!」
おぃおぃ、急展開、、、結婚?誰が?私が?33だよっ?21とは無理あるって!
「ちょい、ちょい、展開早すぎ!私結婚したいなんて言ってない!」
やっと反論出来た。
「別に今すぐでなくてもいいよ。ただ、あけちゃんはそやってすぐ僕から逃げようとするから、僕が本気なんだって証明したいだけ。」
ばれてる、、、ぐうの音も出ない。
「ほんとに私でいいの?決めるの早いんじゃない?若いのに、、、」
アメはきっぱりと言う。
「早いとか若いとか、そんなのどうでもいいよ!肝心なのは今僕はあけちゃん以外は考えらないって事!嫌なんだよ、そんな事であけちゃんを失うのが、それが僕には一番怖い。ねぇ?分かって。」
珍しくよく喋るアメ。
確かに熱意伝わった。
アメも若いんだし、また気が変わるかもだし、流れに乗ってみるか、、
結局私はアメに押される感じでアメのお任せコースにした。
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