67人が本棚に入れています
本棚に追加
早いもので、あれから二年経って私達は本当に結婚してしまった。
「ね?昔さ、僕夢を追ってって話したよね?」
アメが言う。そういえば言ってたかも。
「僕ね、ほんとの彼女を見つけるのが夢だったんだ。」
え?そうなの?乙女の夢物語かよ、、
「あの路地裏であけちゃんが拾ってくれなかったら、今はなかったんだ。目が覚めた時、この人だ!って思ったんだよ、何でかわからないけど。」
そ、そあだったんだ、、、知らなかった、、
「お仕事であけちゃんがいない時間、ずっとココちゃんとお話してた。あけちゃんが疲れてる事。たまに泣く事。代わりに慰めて欲しいって。ココちゃん、毎日心配してたよ。」
ん?
「アメ、ココとお話が出来るの?」
まさかぁ、、ね。
「出来るよ。ただあけちゃんがいない時だけだけどね。」
うわぁ、またキテレツな事を、、、
「あ?信じてないね?じゃ、ココちゃんも僕と同じ所で迷子になってた事。ココちゃんにチュールあげながら寝ちゃった事、何で僕が知ってると思う?まだまだあるよ、あけちゃんの恥ずかしい行動とか、、」
「やめてっ!わかったから!もうそれ以上言わないでっ!」
顔が燃えそうだ。
ココめ、色んな事欠く吹き込みやがって、、
「いずれにしてもココちゃんは、あけちゃんの心配ばかりしていたよ。」
嬉しいやら恥ずかしいやら、、、
当のココは耳はこっちだが知らんぷりをして、ピンクのクッションで丸まっている。
2対1、完全敗北だ。
「ともかく今は僕の大事な大事な奥さん❤️もぅそれだけでいいっ!僕はとっても幸せ。」
アメが抱きついて腕の中でくるくるする。
「アメと出会えて良かった。本当に。」
私は拗らせ過ぎたが、天使に出会う事で変わる事が出来た。
考え方もへんなプライドも捨てれる事が出来た。
作品は相変わらず過激だが、セックスには色んな形がある。
私達は作品にはならないセックスをする。お互いを思いやるコミニュケーションと好きな人に触れられているという快感。
セックスは相手を間違えなければ、素直になれればした方がいい。
こないだまで拗らせて、怖いだの、プライドだの言う私に何の説得力はないのかもしれない。
でも、今なら言える。
幸せなセックスは間違いなくあると。
ここだけの本音。
【永遠処女にならなくて済んだぁ!!!】と声を大にして言いたいが、それは言わないでおこう、、、
完
最初のコメントを投稿しよう!