枯れた女王様の恋愛事情

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早いもので、あれから二年経って私達は本当に結婚してしまった。 「ね?昔さ、僕夢を追ってって話したよね?」 アメが言う。そういえば言ってたかも。 「僕ね、ほんとの彼女を見つけるのが夢だったんだ。」 え?そうなの?乙女の夢物語かよ、、 「あの路地裏であけちゃんが拾ってくれなかったら、今はなかったんだ。目が覚めた時、この人だ!って思ったんだよ、何でかわからないけど。」 そ、そあだったんだ、、、知らなかった、、 「お仕事であけちゃんがいない時間、ずっとココちゃんとお話してた。あけちゃんが疲れてる事。たまに泣く事。代わりに慰めて欲しいって。ココちゃん、毎日心配してたよ。」 ん? 「アメ、ココとお話が出来るの?」 まさかぁ、、ね。 「出来るよ。ただあけちゃんがいない時だけだけどね。」 うわぁ、またキテレツな事を、、、 「あ?信じてないね?じゃ、ココちゃんも僕と同じ所で迷子になってた事。ココちゃんにチュールあげながら寝ちゃった事、何で僕が知ってると思う?まだまだあるよ、あけちゃんの恥ずかしい行動とか、、」 「やめてっ!わかったから!もうそれ以上言わないでっ!」 顔が燃えそうだ。 ココめ、色んな事欠く吹き込みやがって、、 「いずれにしてもココちゃんは、あけちゃんの心配ばかりしていたよ。」 嬉しいやら恥ずかしいやら、、、 当のココは耳はこっちだが知らんぷりをして、ピンクのクッションで丸まっている。 2対1、完全敗北だ。 「ともかく今は僕の大事な大事な奥さん❤️もぅそれだけでいいっ!僕はとっても幸せ。」 アメが抱きついて腕の中でくるくるする。 「アメと出会えて良かった。本当に。」 私は拗らせ過ぎたが、天使に出会う事で変わる事が出来た。 考え方もへんなプライドも捨てれる事が出来た。 作品は相変わらず過激だが、セックスには色んな形がある。 私達は作品にはならないセックスをする。お互いを思いやるコミニュケーションと好きな人に触れられているという快感。 セックスは相手を間違えなければ、素直になれればした方がいい。 こないだまで拗らせて、怖いだの、プライドだの言う私に何の説得力はないのかもしれない。 でも、今なら言える。 幸せなセックスは間違いなくあると。 ここだけの本音。 【永遠処女にならなくて済んだぁ!!!】と声を大にして言いたいが、それは言わないでおこう、、、 完
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