ショコラ  理想的な家族4ー良子

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「おい、ぼーっとしているならどけ」  わたしが動けないでいると、後ろから上司に叱責され、腕を捉まれ後ろに引かれた。わたしはされるがままに後方にやられ、そこでしりもちをついた。  上司はわたしの方を見もせずに、処理を始めた。上司の大きな体で、「彼」はわたしの視界から消えた。  わたしと「彼」が組織の思惑通りに知り合い、関わっていたことを、上司は知らされていたのだろうか。
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