ダークエネルギーについての考察 ～NEURALOVERLAP様へ～

ダークエネルギーとは何か

そもそも『ダークエネルギー』とは何かという話ですが。

この宇宙は約138億年前(2013年観測による)にビッグバンと呼ばれる大爆発によって誕生したと考えられています。
この時、猛烈な勢いで物質(星などの元)が宇宙へ拡散していきました。

暫くして、この拡散の勢いにブレーキが掛かってきます。膨張力が弱まるわけですね。これは観測によって確かめられていたと思います。

ところが、このまま宇宙の膨張が止まるのかと思っていたらそうは行かなかった。
観測の結果、地球から遠い天体(銀河)ほど、早い速度で地球から遠ざかっていることが分かったのです。
すなわちビッグバンのエネルギーで膨張し、そのあと落ち着いていたはずの宇宙の膨張が、再び加速し始めているという……事実が見つかったと。

宇宙空間はほぼ無抵抗なので、一度動き始めた物体はその速度を維持し続けるか、もしくは途方もない年月とともに減速していくことになります。
なので『加速』するためには、何か別のエネルギーを外部から与える必要があるのです。

これが『ダークエネルギー』と呼ばれるものです。

しかし、これは途轍も無いエネルギーです。
何しろ全宇宙の天体を宇宙の彼方へ吹き飛ばしてしまうほどの総量なのですから。
E=mc2の公式により、エネルギーと質量は本質的に同じ物としてカウント可能ですが、この場合、全宇宙にある質量とエネルギーの合計のうち、約7割ほどが『ダークエネルギー』だと試算されているそうです。

では、その正体は何なのか。
実は現在をもってその正体はまったく掴めていません。故に『ダークエネルギー』。……ロマンですよね(笑

明日に続く……。