私だけを見て

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私だけを見て

「ちょ…っ……まっ…!?」 どうして俺は彼女に布団で手首を拘束されて上に乗られ身動き取れない状況にされているのだろうか… しかも目に光がなく完全な闇堕ちのような表情。 いくら女性の力とは言え今の彼女は力が強くなり、押さえつけてきている状況…、更に俺は下にいる。こういう状態になると流石に押し返すことも難しい。 「ねぇ……、君……どうして…浮気するの…?」 ゆるりと首を傾げつつ顔を近づけてくる彼女 そして発せられる言葉は予想外で身に覚えのない内容 「なんのこと…?俺は浮気なんてしてな……うっ…」 ギリギリと手首を握る彼女の手に力が入り痛みで顔が歪み声が洩れる。しかし彼女は手をゆるめることはない。 「してるよ…?あたし以外の女と話してたでしょ…?ある子にはデレデレしてさぁ…他の女…見るなんて許せない…許さないよ…?」 「いや…それは友達で…たまたま会ったから挨拶しただけでそんなに長く話してもないし…」 「へぇ…?言い訳?あたしにはそんなこと関係ないの。あたしが、君の行動に対して、嫌な思いしたの、分かる?責任とってよ。君のスマホから女の連絡先消すから…いいよね?」 「いや、職場の人もいるから…」 「ならいいじゃん、会社辞めれば。あたしが養ってあげる。君はずーっとこの家で居ればいい。あたしのことだけを……見ればいいの…ね?幸せでしょう?」 きょとんとした表情で当たり前のように言ってくる彼女、そして再びニッコリと逃がさないというように笑顔を向けてきた 「……わかった…、俺は君以外は見ないさ……、だって俺は君のことが…大好きだから…」 そういうと彼女はとても嬉しそうな笑顔を浮かべた 俺は君のことが大好きだから、離れることはできないんだよ…だから……俺はずっと君の隣りに… end
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