離さない

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離さない

「君はね…?あたしのモノなの…分かるよね…?」 何故僕はベッドに手錠で手足を縛られているのだろうか。 そして目の前にいるこの女の子はいったい… 突然何を言っているのか…… 「どうしたの?混乱してる?それもそうだよねぇ…フフ…かぁわいい…」 「君は誰なんだ…!!これを外してくれよ」 僕は手錠を外すようにガチャガチャ音をならしながらも目の前の女の子に頼む 「だーめ…。君はもうそこから動けない。動かなくていいの。安心して?あたしがぜーんぶ君のお世話してあげるから♡」 全く話が通じない……そしてこのニッコリとした笑顔。普通じゃない…逃げなければ…隙を見つけないと… 「あれ?もしかしてぇ…隙見つけて逃げようとか考えてる?」 な…、バレて… 「君のことずーっと見てたから考えてることぐらいお見通しだからねっ。あたしから逃げられないように……してあげようか?」 そういうと後ろの戸棚からきらりとしたもの……、そう…、包丁を取り出してジリジリと僕の方へと近づいてきた 「ひっ…!!」 恐怖で声が洩れる僕を見るとウットリした表情になる 「ふふ…、恐怖に歪む顔もだぁいすき…♡ 離れようとしたらいつでも……ね♡」 この子からは逃げられないのだと僕は思った end
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