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ので、大丈夫かと思っていたのだが、今度はやたらそわそわしだし、何事かと首を傾げる。
「どないしたん?」
「えと。な、何て呼べば良いのかな」
アニーとしてはヴァイス署陰契課を寿退社した今、“コーラルブルー刑事”とも呼べず、かといって急に呼び捨て、というのも許可を得たいところなのだろう。
そこでしばらく考える素振りを見せたオフィーリアだったが、別に代理できているだけだが説明も面倒なので、取り敢えずでいこうと決定する。
「フィー……って呼んだら良ぇよ」
「い、良い? 本当に良いのかな?」
「良ぇて」
「わ、分かった」
そうしてやっとの事で目的の場所に着くと、そこには既にプランナーのお姉さんがにこにこ笑顔で待ち構えていた。
横手には磨き抜かれたぴかぴかのテーブルと、奥に一脚、向かい側に挟む形で二脚の椅子が設置されていて、そこに座れという事なのだろうなと判断する。
ドアを開けて入るそこは完全に個室となっていて、遠慮なく相談を重ねるには最適だろうと推測出来た。
「こちらにどうぞ」
室内を観察していると、プランナーのお姉さんが椅子を引いて着席を促してくれる。
「あ、はい。失礼します」
アニーには、向かい側に設置された椅子の正面に座るように合図して、オフィーリアはその隣に相談相手として座る。
「では、早速なんですが。式のご予算に合わせて、プランを決めていきましょうか」
三人が着席して落ち着いたタイミングで、プランナーのお姉さんがにこやかにそう発言する。
それからすぐ、懐から名刺入れを取り出すと、オフィーリアに名刺を差し出した。
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