【別れの朝】

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 ひゅん、ひゅんと矢が放たれ、狼たちは倒れてゆく。  とにかく何者かによって今あなたはこの窮状から救われた。  だが、焼けるような肩の痛みのせいで意識が薄れ始めている。  視界が狭まってゆく。耳が聞こえなくなる。眠りに落ちそうだ。  「おい!しっかりしろ!」    最後に、微かにそう聞こえた気がした。
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