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それからも敬老会のお助け、お祭りの街道沿いのロープ張りなどなど参加した。
例のあの男子はひと際、楽しそうに声出ししながら動いているのが、目に入った。
身長も、多分185センチくらいはありそう。ガッチリしている。
本当に大きいな〜とふーっと思ったりした。
すると夏菜子が、その男子と話しているのが目に入った。夏菜子は親友だ。
知ってるんだ…。
でも敢えてその男子のことを夏菜子に聞こうとは思わなかった。
そんなある日、町内会の青少年指導員の重田さんから、この近くにある小学校を丸ごと一校お化け屋敷にする催しの手伝いの依頼が来た。
ボランティア総勢25人。
私もワクワクして参加する事を申し出た。
アイデアを出し合い、ああしたら、こういうのが良いよなどと休みの日はそのミーティングに明け暮れた。
教室を暗幕で暗くしたり椅子を積み上げてコースを作ったりオブジェなんかもみんなで手作りしていった。
実のところ私はリアルお化けがしたかったのだけど、却下されてしまった。
リアルお化け役は、この地域にあるアマチュア演劇グループの人たちなんだって。
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