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ウェイターが後で持ってきたのは、ハヤシライスだった。スプーンですくってすくって食べたその味は、母さんが作ってくれるいつもの味よりも、ちょっぴりオトナの味がした。ぼくは急に家が恋しくなり、ちょっぴり泣きたくなった。そんなぼくの心を知ってか知らずか、ギターを担いだ大男の人は曲を演奏し始める。ああ、この曲は知っている。
うつくしいうみに ナエをながして
うつくしいナエと ぼくのこころを ながして
うつくしいうみは うつくしいナエと
みんなのこころが そだててくれる
だから うつくしいナエと
ぼくのこころを よりうつくしく そだてよう
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