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キッチンに向かい、オーダーの品を準備した。
苺、林檎、パイ生地、タルト生地、卵など。
しばらくして、全てのオーダーの品ができあがり、お客様のもとへ向かう。
「お待たせいたしました。お先に、苺のタルトとミントティーでございます。」
女性が軽く手を挙げた。彼女の前にそれを置く。
続いて、男性の前にアップルパイとアールグレイのアイスティーを前に置いた。
「ごゆっくり、おくつろぎくださいませ。」
そう言って、カウンターに戻った。
テーブル席から二人の会話が聞こえてくる。
「そろそろ、籍入れてもいいんじゃないかって思ってるんだけど、サキはどう思う?」
「…まだ、ちょっと心の準備が整ってないかな。」
「そっか……。もしかして、結婚したいって思ってるの、俺だけ?サキは嫌なのか?」
「そういう意味じゃ、ないけど……。」
どうやら、2人は結婚のことについて悩んでいるようだ。
「ずっと悩んでたら終わらないだろ。だからこうしてCozsulに来たんじゃないか。悩みを相談しようって。」
男性が女性に語りかけた。
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