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プロローグ〜とあるカフェ兼相談所〜
都内のとある大きな植物園の噴水広場の一角に、小さなカフェがある。
その店は、軽食だけでなく紅茶や押し花の栞、花を売っている。つまり、雑貨店でもあるのだ。
植物園のお土産物屋に商品が販売されていることもある。
植物園を一周して、一休みしたい人に寛ぎと安らぎを与える場所として来園者に人気のカフェだ。
カフェの店主は、30歳の男性。
大学時代に心理学を専攻して、大学卒業後はシステムのコンサルティングをしていたらしい。しかし、脱サラして、約2年経った頃にこのカフェを開いたと聞いた。元々実家がカフェを運営しているらしく、手馴れた手つきで店をまわしている。
店の外観は、広々とした白い建物で開放感があり、窓はガラス張りになっている。
室内はオレンジ色の照明で、暖かな雰囲気だ。
ドアの前には小さな壁と門があり、まるで欧米の家のようだ。
ひし形のガラス窓が付いている茶色のドアには、楕円形の木のプレートがかかっており、『Cozsul<カシャル>』と店名が書いてある。
ドアを開けると、取り付けられたベルが心地よくチリリンと鳴る。
室内は、カウンター席のほかに2人席、4人席など複数人でも座れるようにテーブル席も設置されている。
メニューは、期間限定もの、サンドイッチ、スープ、紅茶、ソフトドリンク、デザートとなっている。
支払いは現金以外に、クレジットカード決済やバーコード決済も可能だ。
穏やかで、ゆっくりと時が流れるようなカフェだが、それは表の店の顔。
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