プロローグ〜とあるカフェ兼相談所〜

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このカフェ、実は、お悩み相談所なのである。 しかし、何時に開いているのかは誰も知らない。 知っているのは、店主だけ。 悩みを抱えた人だけが、中に入って寛ぎながら悩みを打ち明けられる場所。 不思議なことに、中にいる間は時間が止まる。 だから、どんなに長く相談することになっても大丈夫。 また、悩みを抱えている本人が、どこにいても訪れることができる。 まるで魔法がかかっているかのような相談所。 ひし形のガラス窓には、中からカードを入れられるようになっている。 誰でも気軽に入れるように、そうしたのだ。 そのカードには、明朝体でこう書かれている。 “何かお悩みですか?もし、よろしければ中に入って、お茶でもどうぞ。 Cozsul<カシャル>店主より”
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