魔王軍に誘拐されまして

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茶髪に茶色の目で、活発元気な長身の高校の体育教師!!だった俺は電車に飛び込もうとした生徒を助けた代わりに線路に落ちた…までは覚えていたんだが気がついたら知らない部屋に居て体が女になっていた。 髪色もかなり変わって伸びていたし、何が何だかわからないがそこは城だったらしくそこでメイドとして働かされた。豪華な城で広さもあり一日が掃除で終わる時も少なくない。 まぁ掃除とかは嫌いじゃなかったし、胸が重い事以外は苦にならない。ただメイド達の話ではこの世界には魔物が居て、女性を誘拐していくらしく怯えている様子だった。 「なぁその誘拐された女性ってどうなってるんだ?」 「え?そんなの…食べられるか子供産まされるかじゃない?とりあえず生きては帰れないわよ」 「そうよね?誘拐される人って美女ばかりって言うじゃない?私不安で不安で…」 聞いてみればメイド達はため息をついている。確かに魔王軍に誘拐されて無事って事は無いだろうけど…そんなに頻繁に連れていかれるんだろうか? 更に詳しく聞けば先週街の評判の娘が誘拐されたらしく、勇者を募って討伐を目指しているらしい。俺もこんな体じゃなかったら応募してみたかったな… 「勇者様が現れるなら私誘拐されてもいいかも」 「わかる!きっとイケメンな勇者様が迎えに来てくれるわよね!」 キャッキャと話している二人を見ていたが、ふと窓の外に気配を感じて二人を背に窓を見れば何かが窓を割って入ってきた。
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