魔王軍に誘拐されまして

19/28
前へ
/28ページ
次へ
ポスッとベッドに横になって自分の唇に触れていれば、黒いモヤが現れて起き上がる。アズーリアかガウルかと思っていれば、知らない人が出てきた。 藤色の長く美しい髪に目元には赤い模様があり、紫色の美しい目をした紫色の服を身にまとったまるで女性のような…と、思ったが筋肉はしっかりあり胸もペタンとしていてあれは男性なのだろうか…? 「あーん貴女が母なる器ちゃん?ごめんなさいね?名前とか知らないし興味無いの」 あはっと笑っているが声はやはり男だ。俺の目の前まで来て顎を掴まれ色々な角度から見られ、楽しそうに笑っている。 股を開かされ、じーっと見つめられていたと思えば抱き上げられて黒いモヤの中へと連れ込まれた。そしてふと気づけば見たことの無い部屋の中で、クローゼットとベッドしかないシンプルな部屋だ。 ベッドに降ろされ、足を閉じていれば額に口付けられる。くすぐったくて身をよじれば硬いものが体を這っていて、ふと気付けば目の前の青年の下半身が蛇へと変わっていて俺の体に巻きついている。 「ガウルの赤ちゃん産んだんでしょ?あたしの子も産んでよ」 「ひっ!」 股の間に体を滑り込まされ、何も無いところを擦り付けられていたはずなのに何かがズブズブと入ってくる。痛くてたまらないが、目の前の青年は気持ちよさそうにうっとりしながら俺の頬に触れてくる。 そのまま片足に尾を巻き付けられ、ゆさゆさと揺さぶられれば中を針で引っ掻かれているように痛くて必死に青年にしがみついた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加