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Vol.6
高崎とのキスは深く激しく、濃厚だった。普段おっさんとするキスとは、どこか違った。荒い鼻息を吹かせ、口周りがびちょびちょになる気持ち悪いキスではなく、甘くて爽やかな優しいキスだった。
こんな柔らかいキスは、初めてだった。
一瞬でとろけてしまいそうだった。
長いキスが終わると、高崎はゆっくりと私を押し倒した。私は、上に乗った高崎を見つめた。
「そんな顔すんなよ。止まらなくなる…。」
高崎はそう言うと、再び甘いキスを繰り返した。
何だろう、この不思議な気持ち…。今までに味わったことのない感情。
もう、どうにかなっちゃいそうだ…。
高崎は私のバスローブを脱がせた。そして全身を愛撫し始めた。
どこかぎこちない高崎の手つきが、経験の少なさを物語っていたが、おっさんたちとは明らかに違って、優しさで溢れていた。
感じているフリなんて、全く必要なかった。自然と素直に快楽を得ることが出来た。
「高崎…、やめ……」
「やめるの?」
私は首を横に振った。もっとこの時間を高崎と一緒に共有したかった。
わざとらしく大きな声で喘ぐ必要だって無かった。自然と口から甘い鳴き声が飛び出す。これには自分でも恥ずかしくなる程だった。
高崎もそれに答えるように夢中で私の全身を愛撫する。私は乱れた姿をさらけ出し、高崎の興奮を煽った。
私の敏感な部分は既に熱くトロトロだった。我慢しきれず、私は高崎を強く求めた。
「高崎…、お願い、来て。」
高崎はゆっくりと私の中に入り込んだ。そして、奥の奥まで激しく高崎を感じた。
自分の方から男性を求めたのは、これが初めてだった。
このままずっと高崎と繋がっていたい、何故か不思議とそう思った。
力強さと激しさの中に、高崎の柔らかな優しさを感じられた。
ヤバい…
もうおっさんとのセックスには戻れない。
私の心の中に、変化が現れた。
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