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「正直…学校始まって以来の
出来事に…僕自身が…
右往左往なんだ…」
悲しそうに顔を歪めた校長先生と
「事件とはそんなもんや…
事が起こってから
“これに至る穴凹”が
眼の前に現れる…いや、
ホンマはチラチラ見えてるけど
薄っすらした恐怖が
“見なかったこと”と
自分でしてしまう」
と、言った松堂さん。
…座りながら…
都度都度に気になっていた
夏美のブランド物…
カタログ本を観るように
頭の片隅が、繰っていた。
担任がお茶を配って
私達が落ち着きを
取り戻したところで、
松堂さんが
「夏美さんのお母さんから
日記帳を預かってきた」
テーブルの上に
………置いた。
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