正義の仮面

　自分たち五人がユーザー代表みたいな顔をして、誰も頼んでいないのに鳩目に付き合って、物理的な援助はなにひとつできないくせして、さも自分たちが鳩目を世話してやっているかのように──。

「バカじゃないの？」

　わたしは掲示板にログインして、想いの丈をぶちまけてやった。

　おまえらのやっていることは偽善である、自分じゃなにもできない子猫を取り囲んでああだこうだと罵っているだけ、確かに鳩目は害悪ユーザーではあるが、運営でもなくなんの権限も持たないおまえらが鳩目をどうこうできると思うな、本当に鳩目のためを想ってるなら鳩目のそばに行って支えてやれ、病院に連れていって面倒みてやれ、それができないなら口をだすな──エトセトラエトセトラ。

　三回に分けて投稿したコメントには、掲示板を覗いていたらしいほかのユーザーからたくさんのイイネがついた。