異世界から着た金色の、竜姫のリムのお家は、お好み焼き屋【さつき】

1/137
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/137ページ
第1話 プロローグは少女の夢の中で! (1) 「姉上?」 「ん? 何リム?」 「見つかったよ。パパが! パパが見つかったの、姉上」 「そうなの? そうなの、リム?」 「うん、そうなの、姉上~」 「そうか、そうか。よかった。それはよかったね。リム。皆が、皆が喜ぶから」 「うん。そうだね。姉上……」 「でっ、どうするの、リム?」 「……ん? 何がどうするって、どういこと姉上?」 「いや、あのさ? やはり。リムは? お父様が見つかったから。お父様の転生者の男性(ひと)と結婚……。嫁いでいくのかな? と、思って……」 「ん? ああ、そのつもり。そのつもりだよ。リムは……。だから今からパパに逢いにいく。いくつもりなの。リムは、パパの許に……」 「えぇ、えええっ! い、今からって……。今からお父様に逢いに行くって、言って……。そんな事をしたら。後で、後で……。お母様や、伯母様達に怒られる。叱られるは、よ。リム……。それでもいいの?」
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!