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「まさか…」
「近いれしょー?
らいじょーぶらって。
送る必要もない距離らからぁー」
「……」
この酔っ払った状態で、ネカフェに泊まるのか?
有り得ないって!
「しーんー?
気をつけて帰りなよォ〜?
真はねー、アルコール弱いんらから、歩けるー?」
「…俺は大丈夫だ。それよりお前だろ。
ネカフェはダメだ。
女が1人で泊まるようなとこじゃない。
しかもこんな酔った状態で…」
「もー。双子はまじめぇ〜。
誰も気にしないってー。
じゃあね、私、トイレ行きたいからもう行くねー」
そう言って、フラフラと交差点を渡って行こうとする。
信号は既に点滅している。
俺は慌てて撫子を追いかけ、説得を試みる。
「ネカフェはダメだ。こっちに来い。」
「ちょっとぉ…何なの?」
酔っ払いの意見は無視して、とにかく近くのホテルに駆け込んだ。
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