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部屋に辿り着くと、落ち着いたグリーンの壁紙に品のいいダークカラーのソファセット、ライティングデスクがある広めの部屋だった。
窓際のベッドは濃いブラウンのフレームで、真っ白なシーツが映えていた。
この部屋なら安心だ。
「ここに泊まれ。
支払いは気にしなくていい。
俺がしておくから。安心して寝てくれ」
「真…ちょっと……」
「ん? なんだ??」
「きもちわるぃ…」
「はぁ?」
撫子は突然口を押さえてトイレに駆け込んだ。
かなり飲んでいたから…
いや、俺が強引に手を引っ張って歩いたから一気に酔いが回ったのかもしれない。
トイレから戻った撫子は、まだ顔色が悪く、辛そうだった。
「大丈夫か?」
「…うん。ごめんね。
ちょっと横になりたい…」
俺は撫子のコートを脱がせ、ベッドに横にならせた。
「水飲むか?」
「…ん…」
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