ホワイトデーの一夜 side真

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一気に湧き上がった、飢餓にも似た欲望を、止める術が見つからなかった。 「ん、あっ、痛っ……」 「…っ! ご、ごめん、痛いよな…」 「ん…大丈夫…」 キツい。撫子を壊してしまうのではないか。 初めてのことで、手加減が全くわからない。 「…真、大丈夫。壊れないから。 ……来て」 「撫子……」 キツくて熱い撫子のナカに、深く深く己を突き立てる。 「あぁっ……」 撫子が溺れそうにしがみついてくる。 その自然な行為が可愛くて、深く口付ける。 くぐもった声に、どうしようもなく煽られる。 初めての行為なのに本能的に律動を繰り返す。 限界だった。 そして抑えられない欲望を、心の赴くままに解き放った。
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