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「私ね、今の仕事も好きなの。
着物が好きだからね。辞めたいわけじゃない。でも、お店を持つことも諦めたくないの。居場所を作るために夢見てきたけど、やっぱり和小物も好き。
どっちも捨てられない。
欲張りでしょう? 私」
「……撫子が欲張りなのは知ってる。
大学では教務が驚くほどの履修科目を選択してたし、食べ放題に行けば元を取るまで帰れないって言う。
あと……もっと、もっとって言うよな、ベッドで……うわっ」
バシャっとぬるくなった湯をかけられる。
「もうっ!
最後のいらないから!! 」
本当のことなのに。
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