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第158話 エピローグ? オタクは無双をしたいらしいが······
「ダンジョンを攻略したのは誰だ?」
「ん、俺達だが」
嫌な予感がしたので、俺が皆の前に立ち、対応することにした。
「ふむ、まだまだ幼い子供ではないか」
「で、何の用や?」
ナビ、こいつ、俺達には効かないけど、魅了のスキル使ってる。
『その様ですね、何がしたいのでしょう』
「まあ良い、その黒貨をくれないか」
魅了してるからもらえると思ってるんやね。
『その様ですね、お宝セットしました、それにギルド入口に、うふふ』
いなばか(笑)、ちょっと待っててね。
は~い♪
さあ、少年、無双はしないのか?
ん~、やるなら魔王かなぁ。
私とやるのか?
え? 神眼! も、申し訳ありませんでしたぁ~!
あはは、なら俺がやっちゃうね。
は~い♪×4
「なぜあげなきゃいけないの(笑)」
「ん? 効きが悪いのか、ふん!」
ふん! だって、魅了には王命かなぁ(笑)
ユタさん! 私にやらせて下さい!
あはは、仕方ないな、じゃあ、今までの魅了を全て解くように言ってくれる?
は~い♪
王命である! これまで人々に掛けてきた魅了を速やかに解きなさい! そして今まで犯した全ての罪を償い、今後は良いことだけをして生きていきなさい! 永続である!
「魅了解除! なっ! なぜ解除を、不味い」
「あっ! てめえ! 俺の金返しやがれ!」
「そのミスリルの剣は俺のだ! 返せ!」
・
・
・
ほぼ裸状態になった、男は
「ひぃーた、助けてくれ!」
いなば、軽~く腹パンパク良いよ~
シュ
ド
シュ
いなばは手を振り
また来るね~♪
去っていった(笑)
『あまりお金は持ってませんね(苦笑)』
そうなんや、魅了しまくって、うはうはやと思ってたけど。
『奴隷ですからね、スキルの奴隷化で縛られてますから、全てそっちに流れているのでしょう』
ならそっちをピンクにするしかないよな。まあこいつにも着けておこう。
シュ
はめて~
シュ
『分かりましたよ、皇帝ですね、お宝セット&王命ですね』
奴隷を解かせないといけないか(苦笑)
少年、やるか?
いやいや、僕は細々とダンジョン攻略して、ダンジョン方面で無双することにしたよ(苦笑)
いなばを見て悟ったようだ。
「何だコイツ、急に変な首輪着けやがって!」
「ふざけてんのか!」
・
・
・
こっちもボコボコやね、よし皆、行こうか。
は~い♪×3
ギルドを出て路地裏を探す。
「せや、少年はこの後は王国に戻るのか?」
「いえ、とりあえずこのトラブルは最後まで見ていきます(笑)」
「あまりに中途半端ですので、皇帝の行く末を見てから旦那様と帰ります」
「了解」
路地裏に入り、透明ローブを羽織った後、皇帝の執務室に転移した。
「コイツが皇帝?」
「縛られてますね、こういう趣味の方ですか?」
「うわぁ~、嬉しそうな顔してますよ」
「女性の方はメイドさんですのに、皇帝をムチ打ちしてらっしゃいますね、物凄く嫌そうな顔で」
皇帝は、Mさんだったようです。
「ん~、とりあえずメイドさんは趣味じゃないようやし、奴隷解除!」
びくん!
メイドさんが小さくジャンプして、手にしていたムチを皇帝に投げつけながら
「嫌ぁぁぁぁ~!」
「あふん♥️」
バタンッ
執務室の扉を勢い良く開け、外に走り去ってしまった。
「メイドさんはそんなに嫌だったのですね、助け出せて良かったです」
「さてさて、この皇帝は······無いなぁ(苦笑)」
「来なけりゃ良かったよ······」
俺もそう思う、それに誰か来るし。
「陛下! どうかなさいましたか!」
「あふんあふふん?」
「放置プレイですか、陛下もお好きですね、あ、少しお待ち下さい、今回のメイドは新人でしたので、目隠しを忘れてますね」
そして兵士さんはテーブルにアッタ目隠しを皇帝に装着する。
「では、陛下、お邪魔いたしました」
「あふんんあふ~ん!」
兵士さんは部屋から出て、扉を閉め離れていった。
この国ヤバいな(苦笑)
「ユタさん、王命して、お宝セットして帰りましょうか」
「頼むよ、あはは」
まりあが王命をやった後
「あふん! あふんあふんあふんおふふふんあふあふあふふん!」
慌てた様子だな? まあ良いか。
「んじゃ、お宝セットやるか」
「ユタさん、大勢の人がこっちに来そうですよ!」
「ん? 走ってくる気配がってか来るぞ!」
バタンッ!
凄い勢いで扉は開かれ兵士さんが、執務室に入ってきた。
「いたぞ! この国を乗っ取っていた大罪人だ!」
「よし、目隠しと、猿轡を外せ!」
「はっ!」
1人の兵士が皇帝の目隠しと猿轡を乱暴に外す。
「良いの、そんなに乱暴にしたら。」
「ユタさん、そう言うプレイなのでは?」
「おお、せやな、皇帝もストレスをこれで発散してるんかな」
「ま、待ってくれ!」
「貴様! よくも我々を奴隷にしてあやつってくれたな!」
「悪かった! だから殺さないでくれ!」
「皇帝陛下の牢の鍵を出せ!」
何だ? 様子がおかしいぞ?
「ユタさん、この人皇帝さんじゃないよ!」
「ん? 神眼! 料理長補佐さんやん!」
「わ、分かった」
チャラチャラ
アイテムボックスから鍵束を出したようだ。
それを素早く兵士さんが拾い上げ
「一刻も早く牢よりお救いするのだ! 走れ!」
「はっ!」
鍵束を拾い上げた兵士さんは部屋から走り出し出ていった。
「料理長補佐、いや、元だな、覚悟は出来ているだろうな」
しばらくすると、ロマンスグレーの昔はイケメン確定のおっちゃんがさっき出ていった兵士さんと、他数名も執務室に入ってきた。
「ひぃー、ど、どうかお助けを!」
「貴様のやったことは大罪だ、この数ヶ月よくもやってくれたな、宰相」
「はっ!」
「この数ヶ月でコイツは何をしでかした?」
「国庫の1/10を教国に流しております、大聖堂建築に半分、教国からの女奴隷の購入は、他かが知れてますが35名、他は我々がフォローしていたため、他国との国交は無事です」
6割使っちゃったの! あかんやん!
『お宝セットの量が少ないと思ったら、そういうことだったのですね(苦笑)』
「よし、コイツは奴隷にして死なぬギリギリまで働かせ続けろ、教会をこの国から排除! 教国とは即刻国交を停止だ! 俺は公務を再開する、連れていけ」
「はっ!」
「帰ろうか」
「は~い」×3
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