めずらしワクワク月曜日

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めずらしワクワク月曜日

働くようになると土日は寝坊して、ブランチ、好きな時間に家の掃除したりまったりが一番。 仕事は大変、だけど大人としての自由を手に入れた感じが好きだ。 ひとひらの人生、私が作っていくのだから。昔から大好きなGLAYを聞きながら。 土日は掃除して寝て、終わった。日曜日の夕方はいつも憂鬱なんだけど、ちょっと違う気分、一瞬、ベランダを眺めたら流れ星が見えたのは気のせいかな? 明日は何を着ていこう。季節の変わり目の5月末、とりあえず花柄ワンピと薄紫色のカーディガンにした。 AMはたまったメールとMTGをこなし、正彦からメッセージが来た。店の場所、え、会員制? 「岩城の名前言えば通るから」と、すんげぇなおい。仕事を少し早めにきりあげさっとデスクを離れる。指定された店は会員制レストランで夜は富裕層の社交場になりそうな場所だ。 すんなりとレセプションを通り過ぎるとノーネクタイ姿の正彦がいた。手まねきしてる。 「ごめん、待った?」私が待たせていないかと申し訳なく思った。 「いや、おかげで一人ぼーっとコーヒー飲めたから助かった。」 正彦、課長だもんね。 「忙しいんだね、さすがエリート。私とえらい違うな!」 ちょっと僻みを込めて発言してしまった。 「お、強い感じ健在?まぁ10代の時は俺の至らなさがあって、なんか自然消滅?みたいになって。悪かった。」軽い笑み浮かべる、おとなになったのか?こいつ。 「なんか軽いね・・・昔と変わった?」というと表情が変わった。 「こ、これでも本気だぞ!」怒ると中学生の時と同じように笑った。 確かに本気の顔、でもなんかおかしくて。「プッ...!笑 変わってないねそういうところ」 「とりあえず今日のランチコース頼んだよ、お前肉好きだったよな?フレンチでデザート、ドリンクは飲み放題だし俺のおごりだから気にすんな」 「いや、いいよ!さすがにあたしも働いてるんだし、でもまぁゴチになっかなぁー!フゥー!」 「岩城の’あたし’、久々に聞いてなんか癒された。笑」 細い奥二重の黒い瞳が微笑んでる。瞳は昔と変わらないけどしかし大きくなった、180はこえたか?
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