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 その後の退社時、隼人はたまたま唯と一緒になったわけだ。  とりあえず新人の女性二人には部屋の外で注意はしたのだが、どこまで効果があるかは心許ない。  一応項垂れてしおらしくはしていたものの、大袈裟に言えば『裏の顔』を知らされたことでどうにも複雑な気分が拭えないでいた。 「子どもじゃあるまいし、同じことを繰り返すほど愚かではないでしょう。私がどういう人間かもわかった筈ですから」  しかし唯は、そこまで深刻には捉えていないようで涼しい顔だ。  それでも、まゆみとあの二人にはこれからも目を配るようにする、と言ってくれたのは助かる。  同じグループになってもう一年半以上が経つが、仕事中はともかくそれ以外ではほとんど関わることもなかった。帰宅時が重なるのもおそらく初めてではないだろうか。  彼女は飲み会も課が主催する大規模なものしか参加しないし、たとえ同席しても特に話すことなく終わるのは珍しくなかったからだ。
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