雪代に浸る

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 日の出前から登りはじめた山の峠から見下ろした谷間。射し込む朝日の光の中、二人の眼前に美しく大きな湖が姿をあらわした。 「わぁ……」  思わずといった風を隠さない隣から聞こえたクリスの感嘆の声にアレクは自分も思わず息をとめていた事に気が付いた。
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