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それからしばらくして、パトカーがサイレンを鳴らしながらやってきた。
おれと岬さんは停車したパトカーに乗せられ(パトカーに乗るのは初めてだ)、警察の人のジジョーチョウシュを受ける。
ちなみに、岬さん曰く、あの時おれを助けてくれたのは、「偶然見かけた颯くんに怪しい女がぴったりついていて心配だったから」とのことだった。
もしかしたら数日続いていたあの足音は、岬さんの足音ではなかったのかもしれない。
そう考えると、たちまちぞっとした。
……まぁ、そう言う岬さんも、結構なストーカーなんだけど。
最近のおれ、なんなんだろ。
小六にして変なモテ期が来てしまったおれは、今後の人生が怖くなってしまったのだった。
その後、おれはかけつけたお母さんにひきとられ、家に帰ることになった。
岬さんに対してお母さんは泣きながら感謝し、警察からも感謝状を送ることになったみたいだ。すげぇ。
ちなみに例のおばさんは割とまだ近くをうろついていたようで、駅前にいたところをショクシツされて見つかったらしかった。ひとまず、ほっと一安心だ。
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