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「すげぇ! 女子高生の行動力すげぇ!」
教室、朝の会の前。
あまりのことに思わず巧にグチると、巧はなぜか拍手をしながら女子高生をたたえた。なんでだよ。
「すげぇじゃないよ。サイナンでしかないでしょ」
「いやいや、おれはうらやましいよ? JKにここまで気に入られてさ、なんで颯が嫌がってるのかわからない。岬さんカワイイし。ちょっとだけ有村架純ににてるし……」
「だったら代われよ!」
「代われるもんなら代わりたいけどさ! 岬さん、颯にゾッコンだもん。逃げるばっかじゃなくてさ、少し考えてみたら?」
「無理だろ、だから小学生だってば。おれたち」
「ちぇー、もったいない。もうこんなにモテることないかもよぉ」
そう言って巧は口をとがらせた。
まったく、とんでもないことを言うやつだ。
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