憂鬱の始まり

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憂鬱の始まり

私は姉の事など知るもんか!! と思った。 何処にでも行っちまえ。くらいに考えていたと思う。 北斗が怪我をしていないか確認した。 と大きな声で叫んだから傷めていないだろうかととても心配だった。 北斗は少しよろよろとしていたけど大丈夫で安心した。 何だか涙が込み上げてきて、何でこんなことが出来るんだろう。 どうして私は独りぼっちなんだろう。 こんなにキツいのに誰も分かってくれない。 堰を切った様に色んなものが溢れ返った。 そして北斗を痛いくらい抱きしめた。 北斗は分かったように泣かないでと顔を舐めた。 「大丈夫。大丈夫だよ。」 と何度も言った。 暫くぼーっとした後、気分を変えたくて外へ出たら近所の子がボール遊びをしてたから仲間に入れてもらった。 その時には姉の事など忘れていたと思う。 夕方5時のチャイムが鳴り私は家へと戻った。
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