限界少女

ゆきな。

ある日学校で事件が起きた。
きよかのメモ帳が無くなったらしい。

其れは私と、クラスメイトのゆきなが家に遊びに行った翌日の事だった。
ゆきなは両親が離婚しており、少々内面がふく雑な子だった。
空気が読めず冗談が過ぎるところがあり、周りから嫌われていた。
その日たまたま一緒に居たのは、担任教師からあいかさんしか頼れる人が居ないから、ゆきなちゃんと仲良くしてあげて欲しいと言われたからだ。

だから、きよかの家に遊びにいくのを誘った。

苦手なだけで嫌ではなかった。
そもそも誰かをはぶったりすることの方が嫌いだし、普通に話す分には良いや仲良くと言われてもその程度の気持ち。

きよかの家に着き、部屋へと上がった。
女の子らしく整理整頓された部屋。

飲み物を持ってくるというので、ゆきなとたわいの無い話をして待とうと思った。

だけどゆきなはとある提案をしてきた。