ゆうかという女

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ゆうかという女

其れはきよかのメモ帳事件が起きた1ヶ月後の事だ。 私の幼馴染りょうと仲の良いゆうかというクラスメイトが居た。 あんまり話す事は無かったが、掃除の班が一緒なので一言二言交わす事はある。 だがその日は違った。 掃除場所は音楽室。その時間に居るのは私を含め、りょう、ゆうか、きよかの4人。 ゆうかがみんな集まる様に言う。 一体何の話だろうと思った。 「ねぇ、皆んなゆきなの事ぶっちゃけ嫌いでしょ?!」 きよかが一番にアイツ嫌いと言った。 そして、ゆうかが言う。 「アイツ生意気なんだよ。私が気に入ってるボールペンと同じの持ってた。 其れでさ、ムカつくから取ってやったんだよね。今頃探してると思うわ。」 その話を聞いてきよかもりょうも私も引いていたが、りょうだけは口を開いた。 「ゆうか其れは駄目だよ。」 「何でアイツだってきよかの取ったじゃん。きよかだってムカついてたでしょ?」 喧嘩になってしまいそうな雰囲気だったから、きよかと私はその事は聞かなかった事にする事にした。 そしてゆきなの様子を見ていると当然の様に探していた。 私はとても胸が痛くなった。 誰かに話したくなって両親に話す事にした。
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