人魚姫

6/6

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
プールサイドのタイルに先輩の指が伝う。 伝う方向のじっと見て、 彼女が伝えてくれることを逃さないように必死でみた。 【ス】 「すー」 一瞬先輩の手が躊躇したように止まる 30秒ほどたってから 【キ】 「き」 ん? それ以降先輩の手は動くことはなく。 僕は手から視線を移し、先輩をみた。 俯き、水の中にいるはずなのに耳は真っ赤。 「先輩、僕もです」 僕の問いかけに上をむいた。                     ~END~
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加