人魚姫

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プールサイドのタイルに先輩の指が伝う。 伝う方向のじっと見て、 彼女が伝えてくれることを逃さないように必死でみた。 【ス】 「すー」 一瞬先輩の手が躊躇したように止まる 30秒ほどたってから 【キ】 「き」 ん? それ以降先輩の手は動くことはなく。 僕は手から視線を移し、先輩をみた。 俯き、水の中にいるはずなのに耳は真っ赤。 「先輩、僕もです」 僕の問いかけに上をむいた。                     ~END~
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