0人が本棚に入れています
本棚に追加
午後7時。少し暗くなり始めた道を一人で歩く。
手には近くのコンビニで買ったお酒とおつまみ。
それと彼が吸うアイコス。
会うたびに購入するお土産も私の生活を圧迫する要因。
マンションの小さなエレベーターは
シンデレラのかぼちゃの馬車のよう。
シンデレラもこうして最後の身支度チェックをしたのだろうか。
スマートフォンの真っ黒な画面に自分を映す。
チャイムを鳴らすと数分後出迎えてくれる先輩。
「おそかったじゃん、何してたの?」
けっして、温かい迎え方でもなんでもない。
私はおめかししているけど、
先輩はいつもの部屋着姿で。
最初のコメントを投稿しよう!