人魚姫

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「もう部活やめようかな・・・。」 5月になって大会もどんどん近くなって。 自分自身が情けなくなった。 勉強も進学校ながらに難しく。 追いついていない状態が続いていた。 親は面談と評して先生に呼びつけられ。 でもそんな親は勉強をしろとは言わず。 あぁ、僕は見放された存在なんだなと感じていた。 部活も終わり、みんな帰った後で掃除をしていた。 もうプールのなかより上のタイルにいる時間が 長くなっていた。 もう外も暗くなってきたころ ぴちゃぴちゃと水をはじく音がした。 振り返るとそこには人魚姫がいた。
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