幼馴染

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幼馴染

俺には仲のいい大好きな同性の幼馴染がいた。 家が近所でガキの頃から仲良しであり、毎日一緒に遊び、何をするにも一緒でずっと同じ道を歩んできた。俺の隣にいることが当たり前と思うほどずっと一緒にいた。 幼馴染は中性的な可愛らしい顔立ちで体格も小柄だったことから、思春期真っ只中の同級生の間では抱けるか抱けないかとネタにされるほど可愛らしい奴だった。 俺は特にそのネタを深く考えたことは無かったし、女の子が好きだった俺はその場のノリで適当に受け流し、幼馴染もキモイと言いながらネタと分かっているので笑って流していた。 そんな幼馴染が俺はガキの頃から大好きだった。ただそれに恋愛を絡めて考えたことはなく、趣味も好みも考え方も似ている幼馴染を好きだと思うのは当然のことだと思っていた。 だから毎日一緒にいることに不思議に思ったことも無いし、友達に付き合ってるんじゃないのかと茶化されても気にしたことも無かった。 高校に入れば俺は女遊びを覚え、不特定多数と関係を持っていたことから幼馴染との仲を茶化す者も次第にいなくなった。 そんな中で幼馴染に初めて彼女が出来た。相手は可愛らしい小柄で清楚な女の子だった。優しく気が利く幼馴染と柔らかくお淑やかに笑うその子はとてもお似合いに見え、セフレばかりの俺に対し、幼馴染は真面目な交際だったと思う。 しかし、仲良く楽しそうに話す2人を見かけた時、俺は苛立ちを覚えた。何故かは分からなかった。ただ、その彼女と楽しそうにしている事が苛立って仕方がなかった。 友達と話していようが、彼女以外の女の子と話していようが何も感じないのに、その彼女という存在と話している時だけ何故だか気に入らなかった。 俺は、その苛立ちを幼馴染にぶつけた。その時、何故そのような考えに至ったのか分からないが、幼馴染を俺のモノにしようと思った。思春期で女を抱くことに快感を得ていた俺は、その方法しか自分のモノにする術を知らなかったのかもしれない。 俺は幼馴染を無理矢理抱いた。お前は俺のモノなんだと体に刻み付けた。 幼馴染は痛いと言って泣いていた。それでも止めれず、俺は無理矢理押し進めた。今考えればあれはただの強姦であり、訴えられれば勝ち目は無いような酷い仕打ちだったと思う。ただ、俺はそんな幼馴染に心底興奮していた。痛いと言いながら俺を受け入れてくれる幼馴染に心満たされていた。 それから、俺は幼馴染に体の関係を強要するようになった。彼女と遊びたければ好きにすればいいと野放しにしながら、俺が呼べばどんな時でも駆けつけろと命令した。従わなければ彼女を襲うと脅してまで。 それほどまでに何が何でも幼馴染を俺の傍に縛り付けたかった。理由も分からないまま、俺はセフレの女を抱き、裏で男の幼馴染を抱いた。脅されていた幼馴染は俺に従い続けた。それは大学生になっても変わらなかった。
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