は?これ夢??

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は?これ夢??

襖の片付け終えたオレは夜ご飯にカップラーメンを食べ、風呂に入りテレビをまた見ていた。 どーやら明日も晴れらしい·········· 「はぁ·····毎日毎日あぢぃ、、」 夏って何でこんなに暑いんだ? 年々エアコンが必須になってきてる気がする·····いや、気じゃないな·····絶対そうだ。 「面白いテレビないし寝よ」 テレビの電源や部屋の電源を切ってベッドへ寝る。 真っ暗で何も見えず、分かるのは蚊取線香の独特の臭いだけだ。 明日は何をしようか──────────···· そう考えているといつの間にかオレは寝ていた。 「 おき い 」 ? なんだ?? 「いい加減起きなさいッ!!」 「!?」 驚いて飛び起きると、目の前にかーさんがいた·····。 「かーさん??あれ?いつ来たの???」 どうやらドアの鍵を閉め忘れてたようだ。 また防犯云々いわれるだろうなぁ〜〜いやだなあ。 そう思っていると、、、 「 はあ? アンタ何バカなこと言ってんのよ。遅刻するわよ」と、かーさんが呆れた表情を浮かべる·····。 「 遅刻??夏休みだろ?今」 状況が全然呑み込めない、、、、 「アンタ··········大丈夫?」 「は?大丈夫に決まってんだろ?!かーさんこそしっかりしろよっ、今は8月の真っただ──────な───か─····· は???? 」 ベッドから起き上がってオレはベランダを指さしながら話すが外の景色に絶句してしまう は·····春········なの、、か?? 神社や所々に薄ピンクの桜の木らしきものが咲いている。 そういえば、、、 景色もだけど、今オレが住んでいる部屋はこんなにベランダは広くない·····。 部屋もこんな子供みたいな部屋じゃないッ! テレビも無い、、、かーさんもよく見たらオレの知っている今のかーさんより若い気が·········· なんだこれ?? 夢??? オレは自分の右頬へ軽く平手打ちをする。 「 いたい·······」 夢、、じゃない 何が起こってんだ??? き·····気持ち悪い············· 「····························································」 意味不明な言動と挙動不審なオレに対して、 「燈花(とうか)?本当に大丈夫??」 息子の異常な行動に流石のかーさんも心配になったようで、額に手を当てられた。 「!、やだ、アンタ熱あるじゃない」 かーさんは慌ててそう言うと、新学期そうそう学校行けないわね〜と言って体温計を取りに部屋を出て行く。 新学期??? 新学期ってなんだよ····· 意味が全っっっ然分からない オレは大学一年で夏休み中で、マンションの八階に一人で住んでて、、、、 課題とか何もやることが無く······テレビを見てただけで·········· 「····················え────····とぉ、」 取り敢えず、、、、 落ち着け·····落ち着け、、オレ·········· 深呼吸を三回行い、 現状の確認をする事にした。 今は春で、この部屋は高校生の時まで使ってた実家の部屋。 勉強机に置いてある教科書類は───····· 「中学二年?」 いやいやいやいやいやいやいやいや おかしい·····それはおかしいからな こんな事普通じゃない。 異常だ 異常過ぎるッ !! 後ろを振り返って、クローゼットを開ける。 ハンガーにかかっている服はガキっぽい服ばかりで····大学生のオレじゃ着れない小さい服ばかり·········· 「·····でも、これがもし、、、中学二年のオレなら──────────·····」 パタパタ·····と階段を上がる音がして、ドアを見るとかーさんが入って来た。 「アンタまだ起きてたの?早く寝なさい」 「·····分かった、」 取り敢えず言われた通りにベッドに入る。 渡された体温計で熱を測ると37.7度·····そこまでは高くない。 「病院どーする?」とかーさんに聞かれ、 「いや、寝れば治るから」とオレは拒否した。 「そお?私今から仕事だけど一人で大丈夫?」 「大人しくしとくからへーき、へーき」 「何かあったら電話しなさいよ」 「はいはい、分かったって」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ かーさんが仕事へ行った後、オレは再び起き上がり一階のリビングへ向かった。 リビングに入るとテレビの電源を入れ、机に置いてある新聞とニュースを交互に確認する。 20××年······ 〇×県△市一家惨殺事件、 芸能界·····〇〇〇熱愛報道、 ×××ドラマ化 「····························」 ここまでくると信じられないこの出来事を受け止めないといけない。 オレは力が入りにくい足を何とか奮い立たせ、リビングに置いてあるスタンドミラーの前に立つ。 「 ·····オレは···············五年前に戻った、、」
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