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清々しい午後、小屋の前のベンチで座って、おばあさんの話すのを聞いていた。
林の中から小鳥の声が降るように聞こえる。澄んだ空気が吹き渡る。
あの場所にいたわたしが遠くなり、寄り添うおばあさんの腕が、わたしの形を教えてくれる。仕事へ行ったおじいさんも、たまに訪れるあの人も。
わたしはうとうとしはじめ、おばあさんがそっと肩を抱き寄せて、膝枕をしてくれた。
温かい膝に頬をつけて、わたしはいっそう眠りに揺られる。
「幸せかい?」
おばあさんが訊ねた。
幸せって、なんだろう?
幸せという言葉を覚えたばかりだ。
もしこのまるくて優しい気持ちがそうならば、わたしは幸せなのかもしれない。
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